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WOODYヨット 建造工程 工場便り WOODYマリンショップ
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WOODYヨットの建造工程
WOODY 82
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ヨット造船所としての深い知識と経験を基に、ヨットクルージングを楽しむのに必要なあらゆる商品をWOODYマリンショップにて提供していきます。
 ベラ衝撃の映像記録
このレポートは、WOODY 82−II VELA DE ESPERANZAの台風16号による被災から修復・進水の記録です。
 クルーザーヨット建造日記
WOODY ACTIVE 87の建造をブログにて紹介していきます。これまでより早くアップができるかな?随時更新中
 フローティングショー日記

9/30〜10/2に開催された第10回 横浜フローティングヨットショーへのWOODYヨット出展を記念して会場の様子をブログにてお届け。


WOODY 82

4.上部構造

コーミング用カーリン材

キャビンコーミング用カーリン材の設置です。 ビーム1本ずつとボルトで固定されます。

サイドデッキビーとロアー補強

サイドデッキに25cm間隔でビームを入れます。 ロアー用補強板も設置されています。

強力ビームの積層施工

普通ビームは厚み20mmですが、強力ビームは厚み30mmで仕上げます。 積層時は幅35mmで積層します。

デッキ材の加工

厚み15mm、幅30mmのマホガニー材を使用します。
施工前にVカットとアダックスーパーの塗装をしておきます。

デッキ補強

クリート部になる角は強固に補強されます。

キャビンの高さ決定

仮材で実際の形に組み立てて決定します。

コクピット

右舷側にコクピットの仕切り板がほぼ入りました。
左舷はクウォーターバースになりますので、仕切り板は後部にしかありません。

コーミング立て柱

コーミングの基礎となる柱を立てます。

 

キャビン最後部コーミング板

12tの突き板で施工します。

立て材とカーリン

コーミング立て材とカーリン材を取り付けます。

 

ビーム取り付け

カーリン材にビームを取り付けます。
立て材の所にはガセットを使用してビームを取り付けます。

   

ステムニーと補強材

先端にニー材を取り付け、バウスプリット用の補強板を入れます。

 

フォアデッキ

15mmのマホガニーをフォアデッキに張り、接合のエポキシパテを打ち込んでいます。

移動

WOODY75搬入のため、90度設置場所を変更しました。
5T用と3T用の大型リフトを船台にして、上下に1m昇降させることが出来ます。

フォアデッキ

15mmのマホガニー単板張りでエポキシパテで接続します。

チェーンプレートの取り付け

アッパートロアーのメインマスト用左右6本取り付けました。

 

製材

船内造作構造用の20*30と20*40材。
デッキ用15*30の製材した材料です。

材料加工

デッキ材は60度ルーターで溝加工をし、この後アダックスーパーチーク2を塗布します。

フォアキャビン前部

3分割の壁にして、柔らかいイメージに仕上げます。

サイドデッキ張り。 厚み15mm幅35mmのマホガニーでデッキを貼ります。
コーミング。 コーミング材もデッキ材と同じ材料を使用します。 Vカットされた部分にエポキシ+マイクロバルーン+アエロジルのパテで結合します。
サンディング。 コーミング中央はフリクを修正するためにセンターに部材を入れてエポパテで接着しています。 修正剤を撤去後その部分にエポパテを再度打ちます。
ダイニール加工。 ダイニールクロス+ウェストシステムエポキシ接着剤206+105を使用。夏季のためエアコンであらかじめウェストシステムエポキシ接着剤の206と105を冷却して使用しています。(夏場、冷却不可能な場合は夏季仕様の209を使用します。) マストステップの補強。
マストステップは強力ビームの間に補強を入れ3本のビームで強度を出します。
サイドチークデッキ張り。 サイドチークデッキ張り。 サイドチークデッキ張り。
コーミングマホガニー張り。
マスキングテープで丁寧にマスクキングします。
コーミング材のコーキング。
白色のシリコンを打ち込みます。
コーミングのコーキング完了。
テープを取ると鮮やかな白のラインになります。
チークデッキのコーキング。
チークデッキはマスキングなしで全体に黒色のシリコンを打ち込み、サンディングで仕上げます。
スターンチークデッキ張り。 スターンデッキのコーキング用プライマーの塗布。
フォアデッキチーク張り。
フォアデッキは階段状に加工します。
フォアデッキのチーク張り。 フォアデッキのチーク張り。
フォアデッキのチーク張り。 フォアデッキのチーク張り完了。
階段状の張り方で非常に綺麗になりました。
サイドデッキの張り終わり
 
埋め木。ひとつづつ丁寧にエポキシ接着剤を塗り木の目に合わせてしっかりと打ち込みます。 フォアデッキ部分の埋め木です。  
チークデッキが張り終わりました。
   
チークデッキの黒色コーキング。足立ヨット造船ではシリコーンのブラックを使います。    
 
スカイライトハッチ枠の取り付け。
枠はスカイライト窓の大きさに合わせてチーク無垢材で事前に作っています。
メインスカイライトハッチ窓枠の取り付け。  
メインデッキ張り。厚み15mm幅35mmのマホガニーを張ります。 マホガニーは事前に船内部分にはアダックスーパーを塗布しています。 すべての材は厚みの7/10でVカットしてあります。
Vカットしてある溝にエポキシパテを打ち込みます。 硬化後サンディングします。 コーミングとデッキとの接続部はRに仕上げます。
ダイニール加工。 メインキャビンも全てエポキシ+ダイニールクロスで加工します。 ダイニールの後、サンディングしエポキシバテで成形します。
メインデッキ最後のデッキ張りが終了しました。 前のコーミング張りでコーミング部分は全て終わりました。 キャビンデッキ最後のダイニール加工です。
WASTEの取り付けでコアにより切り取った部材です。左2/3が船内マホガニー厚み15mm。右1/3がチークデッキです。下側V型の茶色がエポキシパテでマホガニー材を接着しています。右側の黒い■がデッキシリコーンです。間の白いラインは1mm厚のダイニールです。これがWOODY艇のデッキです。

アンダーコートの塗布。

インタープロテクトで塗装します。 メインマストステップ。
チークの無垢材を使ってステップを作ります。4%のマストレーキに合わせて上面は傾斜しています。
スライドハッチの製作。 ハッチはマリングレード4mm3層。積層後、内側にマホガニーの無垢張り。上部はチークデッキを張ります。
ハッチカバーは4mm4層になります。
メインマストステップダイニール加工。
 
メインデッキパテ打ち。
パテはポリパテを使います。基本的には車に使われている物です。
塗装が出来るまで20回位パテ打ち、サンディングを繰り返します。  
スライドハッチレールの取り付け スライドハッチの製作
マリングレード積層板の両サイドにチークのガイドを付け、船内天井部分はマホガニーの8mm無垢板を張ります。
スライドハッチの上面はダイニール加工します。
 

スライドハッチカバーの製作。
内面はすでにエポキシでコーティングしています。

上面は同じくダイニール加工します。  

メインキャビンパテ打ち
3回厚塗りのパテ打ちをしました。

#80のサンダーで成形していきます。 仕上げようパテは7,8回行います。
いよいよ最終パテまで来ました。結局全部で15回も仕上げパテ作業をしました。
いよいよ明日は塗装です。
いよいよ塗装です。
下地の塗装として関西ペイントのウレタンプラサフを使用します。
プラサフを吹くことでウレタン塗料の仕上がりを向上させます。
ウレタン塗料も関西ペイントのレタンPG80IIIを上塗り仕上げ塗料として使用します。 シンナーも専用のレタンPGシンナーで気温により6種類あります。今回は標準型レタンPGシンナーを使いました。 7回の塗装で艶がしっかりとでました。
 
残念ながらほこりが少し混入していたため、次の日に再度研磨し塗装する事にしました。 WOODYヨットはプロダクション艇として製作をしていますが、納得のいかない仕上がりではやはり納得がいかない。
ヨットオーナーに喜んで貰える逸品を作るには手間暇を惜しむことが出来ません。
 
 
コーミングサイドのマホガニ木材バテン張りをします。
基本になるラインをマスキングテープでけがきします。
チーク木材の樋を最初に取り付けます。  
マホガニー木材バテンは25cmピッチで接着剤(シーカフレックス298使用)と4×14のSUS304ステンレスビスで張り付けます。 マホガニー木材は目地用のVカットを事前にしています。 ビス穴には足立ヨット造船特製の円錐型埋め木材で一個づつ接着剤併用で埋め木加工します。
コクピットの内側を除き、全てのコーミングにマホガニーバテン張りが終了しました。 一つずつ丁寧に埋め木がされています。  
スカイラットハッチの取り付け
必ずマスキングテープで養生し接着はシリコーンですが必ずプライマーを使います。
取り付けが完了したメインバース上のスカイラットハッチ。 スカイライトハッチはフォアバースとメインバースに付けました。
メインバース上のスカイライトハッチを船内から見た写真です。
非常にマホガニーとチークの窓枠のコントラストが綺麗です。
スライドハッチ
今回はハードドジャーを設置します。そのためWOODY艇初めてのハッチカバー付きです。
スライドハッチの金物も特注金物でスライド部分に6mmのチーク板を挟み込み非常にスムーズに開閉出来ます。
ハードドジャー用センター主柱固定用ステンレス金物の取り付け サイド金物の取り付け ハードドジャーの基礎となる主柱はステンレスの金物を使いデッキと強固に固定されます。
全部で5面体のハードドジャーになります。 ビームを仮に置いてみました。ドジャーの上部は取り外し式のソフトになります。 ハードドジャーの下側は厚み15mmのチーク板で作りました。
スライドハッチケースの上は低くサイドは高くしてあります。このチーク板のところからメインシートが通ります。

スライドハッチカバー横のハードドジャー縦柱。
強固にステンレスの板で固定されます。
下側は特に斜めにガイドをいれサロン艇と同じ構造にします。

サイドも同じく強固に斜めにステンレス板で補強しています。
ハードドジャーデッキはソフトカバーにするので柱だけで強度を出すため大きなニーを取り付けました。 上部枠の取り付けもステンレス板で強固に取り付けています。 上部のセンター枠取付け。
5面体のハードドジャーでサイドの部分です。 センターに2本チーク木材で前後を固定しています。
この後アクリル板をつけるための加工に入ります。
アクリル6mmの取り付け用に15mmの内板を取り付けます。これにより内外で各4.5mmの隙間を確保します。
下部は各角に補強の三角板を取り付ける補助材を入れました。 今回上部は窓高さが低いので、下部のみの補強を入れています。 三角補助板の取り付けです。内側にチーク木材で取り付けました。
三角補助板はビスと接着剤の併用でしっかりと固定します。 アクリル板の寸法合わせ。
今回、アクリル板厚は6mmを使用します。
アクリル板と枠材に事前にプライマーを塗り組み立てていきます。
外枠はチーク12mmの無垢材で直接アクリル板にはボルト穴は開けません。 サロンクルーザーと同じ方式で、挟み込みシリコーン止めとし止水は完璧です。 組み終わった枠にルータでコーナー加工をします。
センターアクリル板は取り外し式とし、アクリル板上でレールを造りました。 夏の暑い日もセンターから風が入りますので、ハードドジャーであっても快適に乗れるでしょう。 外側のチーク板にエポキシ接着剤用の溝を掘り込んで置きます。
右舷側の写真です。 エポキシの接着剤併用で取り付けていきます。 右コーナー部分です。
右コーナー全体写真です。 センターの開放アクリル窓の上部にチーク板で造作しました。 右舷アクリル挟み込みのチーク枠を取付け終わりました。
全体のアクリルを挟みためのチークモールドがすべて終わりました。 いよいよハードドジャーの最終仕上げに入りました。
メインビームはマホガニーの積層ですが、後端に8mmのチーク板で保護します。

上部は全て10mmのチーク板で仕上げます。
後端メインビームには80mm幅のチーク木材を使いひさしを多く取っています。

右舷後ろから撮った写真です。 右舷斜め後ろから撮った写真です。 右舷前側から撮った写真です。
コクピット後側にチーク張りします。 補強用のステンレス板がこれで隠れました。 ハードドジャー内側から見た写真です。
コーミングマホガニーバテン張りにコーキングの為のマスキング作業をします。 一溝ごとに丁寧にマスキングします。ホームセンターなどで売られているテープは紙テープが多くプロの作業には使用できません。 V溝にシリコーンの白色をコーキングします。
フォアデッキ部分のコーミングです。 前から後ろを見た写真です。 メインマストから後ろを見た写真です。
コーミングに丸窓と角窓を付けます。
写真は真鍮角窓です。
コーミングに角窓用の穴を空けました。
排水の関係で下側は斜めに作られています。
角窓を仮止めした写真です。
丸窓を取り付けます。
必ずマスキングテープで養生とプライマーを使用してシリコーンで止めます。
完了した丸窓です。
木造艇に真鍮の窓がとてもマッチします。
取り付け完了した角窓です。
   
片舷に2個の丸窓と2個の角窓を付けました。    
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