「夏至南風」発進 

今年は12月7日から10日まで「夏至南風」のメンテナンスに行きました。

着いた日は風が10mで曇りと、沖縄の冬でした。

メンテナンス上架前に現在の状態を見るために石田さんと2人で出航です。

しかし右側から20ノット(10m)の強風で、普通は桟橋におとなしく繋がれているのが当たり前なのですが、最高30ノットの風の中、1人で出航される技を見せて貰いました。

この写真は次の日に10ノットまで落ちた中で、石田さんの方法で出航させた写真です。

その「アッ」と驚く出航方法をお見せします。 いえ昨日の状態は出航ではなく、発進でした。

桟橋中央からスターンに留めているスプリングを少し短くして、スターンを縦桟橋から離します。

雫型フェンダーをスターンに止め、他のもやいシートを全て外します。

エンジン始動後、バックに入れます。

風の強さにより、回転を合わせます。

左後ろはシートで桟橋と繋がれていますので、出力を上げていくと徐々にバウが風上の右に向きます。

良い角度に艇が向いたら、「発進」です。

見事桟橋から離脱していきます。 前進することでもやいがゆるみますから、クリートから離せばそのまま桟橋から離脱が完成です。

見事横桟橋から離れ、風を正面から受けて出航完了です。

写真を撮った日は大した風ではなかったのですが、昨日はかなりフル回転のバックでの離脱でした。

6ノットを越えるバック力が有るWOODYヨットの本領発揮でしょうか。

沖縄の街路樹は常夏の木々です。 小さくスターンが見えています。

何人もの方が足を止め、写真を撮っていきました。 ニスの美しい艇は非常に珍しいのです。

殆ど貝も付いていない船底が現れました。

門型クレーンから移動船台に載せられ、所定のメンテナンス場所へ移動です。 と言うより陸置き場所も広いので、どこでもどうぞと言う感じです。

上架した日に、船底を綺麗にし、ペラクリン塗布後ハルをサンディングして、養生後ニス塗装です。

昼からのサンディングで、養生が終わったのが午後9時半。 それからハルのニス塗装です。

昼夜の温度差が少ない沖縄では夜露がほとんど無いので夜間でもニス塗装が出来ます。

しかし11時になると港内の電気が全て消え、私の投光器2台のみの明かりだけ。

怖ええええ!  終わったのは12時をかなり回っていました。

翌日9日、日曜日は朝から宜野湾マリーナに人がいっぱい。

車椅子マラソンが開催されたのです。

夏至南風は外周道路の際に有りましたので、目の前を多くのランナーが一生懸命 と思いきや、和気藹々とマラソンをしているのです。

みんなとても明るく、私も仕事の手を止めて応援しました。

外周の道路は市民マラソン的で、本当のランナーは本線の道路を走っていました。

みんながんばれ!

多くのボランティアが大会を支えて居るんですね。

5人ほどの中学生男子が目の前で応援していました。「OOさんがんばってください」