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オズモシス

FRP艇におけるオズモシス(FRPの癌と呼ばれている)はある意味避けることの出来ない事かも知れません。

FRPの対応年数は25年と言われていますが、30年以上経過しても発生していない艇も有れば、5年以内でビックリの箇所数発生している艇も有ります。

基本的には価格の安い艇は材料も安い材料で、施工も荒く、オズモが発生しやすいです。

比較的高い艇は材料も良い物を使っているのか、もし発生してもガラスが2層も3層も剥離する程のオズモは見て取れません。

ただほぼ全ての艇で20年を超えると90%以上の艇で発生しているのも事実です。

 

上架時、未だ船底が濡れているいる状況の時に直ぐに解ります。

プクッと膨らみがあります。

船底塗料を剥がして、サンディングすると丸く膨らみが解ります。

それをミニベルトサンダーやディスクサンダーで研磨すると、赤色の強烈に臭いにおいがします。

めがねをかけて作業しないと、強烈な酸ですので体に付いたら直ぐに清水で洗ってください。

目に入ったら大変です。

オズモシスがひどいときは中からの水が抜けないので、バキュウムして乾燥させます。

このオズモシス写真の艇はイギリスのロイド規格を通った艇で、かなり高価な艇なのでこのオズモシスが最大で、ガラスの剥離部分を研磨すると水は浸透していなく、この艇の完成度が高いのが解ります。

エポキシ樹脂には起きないで、ポリエステル樹脂に起こるのはFRPの致命傷でもあります。

エポキシでガラスやカーボンを積層した艇には発生しません。

場所によっては集中して発生している所もあります。