上架時、未だ船底が濡れているいる状況の時に直ぐに解ります。

プクッと膨らみがあります。

船底塗料を剥がして、サンディングすると丸く膨らみが解ります。

それをミニベルトサンダーやディスクサンダーで研磨すると、赤色の強烈に臭いにおいがします。

めがねをかけて作業しないと、強烈な酸ですので体に付いたら直ぐに清水で洗ってください。

目に入ったら大変です。

オズモシスがひどいときは中からの水が抜けないので、バキュウムして乾燥させます。

このオズモシス写真の艇はイギリスのロイド規格を通った艇で、かなり高価な艇なのでこのオズモシスが最大で、ガラスの剥離部分を研磨すると水は浸透していなく、この艇の完成度が高いのが解ります。

エポキシ樹脂には起きないで、ポリエステル樹脂に起こるのはFRPの致命傷でもあります。

エポキシでガラスやカーボンを積層した艇には発生しません。

場所によっては集中して発生している所もあります。


遭 難

「オズモシスは気にしない」と言う方も沢山居られますし、ディセールぐらいの距離や瀬戸内海なら特に気にしなくてもと、私も思います。

しかし外洋となると話は変わります。

オズモだらけで○○メーカーの艇となると、「チョット考えたら」と思う艇も実在しますし、現在のヨットは「外洋を航海するために」 と言う基本理念で建造されていないので、遭難の危険性はかなり高いのではと思います。

特に安価な艇で「安い物に良い物は無い」が当てはまるのがヨットの世界で、実際毎年3-4人が遭難や行方不明になっています。

イーパブや衛星電話が当たり前の時代に、全く連絡も無く行方不明というのは何が考えられるのでしょうか。

オズモシスだらけの艇や、最新の艇でもインナーハルが主流となり、何かしら影響したのではと思ってしまいます。

イーパブや衛星電話で連絡も出来ない状況・・・・・・・・

考えただけでも恐ろしいことです。

堀江謙一さんに外洋航海のことでこんな事を何度か言われたことがあります。

「艇さえ間違いなければ誰でも行ける」と、何度も経験豊かだからこそ言える言葉なのでしょうが、私も実は全く同感です。


オズモシスの補修

研磨が終わり、乾燥しているならエポキシパテやカーボンクロス、ガラスクロスで補修します。

積層が何層か剥離しているなら、剥離層分積層します。

面積が小さな場合は今回行ったようなエポキシ+チップ剤を使います。

写真はWes tSystem エポキシ剤にカーボンクロスを細かくしたチップを混ぜて埋めています。

1本の糸は10本程の糸にして編んでありますので、完全に髪の毛の数分の1のカーボン糸を細かくした物です。

まるで海苔のようです。

硬化時間が掛かる場合は写真のように重力で垂れないようにテープで貼り付けます。

West System の硬化剤205は4度の低温でも硬化しますが、今は-3度ぐらいまで冷え込みますので、少し暖房を入れます。

 

続く